こんにちは!hibinoブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はちょっとした学習回とさせていただきます。
ここ10年ほどで「オーガニック」という言葉が普及しましたが、オーガニックについて何なのか、漠然としてしか知らないということもあるかと思います。
そのため、今回はオーガニックとは何なのか、hibinoがオーガニックについてどのような価値観を持っているかをご紹介いたします。
【オーガニックの定義と基準】
ご覧いただいている皆様は、オーガニックについてどのようなイメージを持っているでしょうか。
正直なところ私は「からだに良いもの」「環境にやさしいもの」という印象でした。
「オーガニック」の意味とは下記となります。
オーガニックとは
オーガニックは、日本語に訳すと「有機の」という意味です。
化学肥料や合成農薬に頼らずに、水、土、太陽、生物など自然が持つ本来の力を活かした農林水産業や加工方法のことを指します。
(中略)
“有機の国連”ともいわれる国際NGO「IFOAM(国際有機農業運動連盟)」は、オーガニックが依拠すべき基本法則として「健康」「生態系」「公正」「配慮」の4つを掲げています。
私たちの健康は私たち人間だけでは成り立ちません。健全な食物連鎖が守られ、健全な自然環境や社会環境が実現すること。そして、生産・加工・流通・消費のどの過程においても関わる全てが公正な関係であること。今の幸せだけでなく、それが未来のまだ見ぬ命の幸せにもつながっていくように配慮された技術を使うこと。
それがオーガニックの目指す「全ての命を幸せにする仕組み」であり、食の安全・安心や環境問題の面だけでなく、児童労働禁止や植民地栽培撲滅、動物福祉といった社会問題の解決にもつながるたくさんの可能性を秘めているのです。
※引用元:JAS認証 株式会社オーガニック認定機構 OCO
もともとの「オーガニックのメインは自然の生態系を保護するためで、単純に人間の体のためというわけではないのですね。
しかし、農薬や化学物質を使用しない、合成肥料の使用を最小限に抑えて有機堆肥などで作物や製品などを作るため、結果として人の体にも良い、手間暇をかけたものができることが伺えます。
【オーガニック製品のメリット】
オーガニック製品のメリットは、大きく2つあります。 それが、健康への影響と、環境への持続可能な影響です。 これからそれぞれを見ていきましょう。
<健康への影響>
オーガニック製品の最も一般的に知られているメリットは、消費者の健康に与える影響です。
オーガニック製品は農薬や化学物質を使用しない、もしくは有機肥料などの自然のものを使っています。
今世間に出回っている農薬や肥料、添加物などは食品衛生的に国に認可されているものが使われています。
そのため現在の日本の基準であれば安全といえますが、今日本で使用が認められている添加物の中には、海外では危険として使用が禁止されているものもあります。
過去には安全とされていても、時代が進むにつれ使用が禁止になった成分もあるといわれます。
オーガニックの作物や製品は、限りなく農薬や合成化学物質の使用を避けているため、化学的な添加物で危険な目にあうリスクが極めて低くなっています。
また、遺伝子組み換え技術を、「オーガニック」とすることは認められていないということも一つです。
遺伝子組み換え技術が体や自然に悪いとは一概には言えませんが、政府機関が安全とする根拠は、遺伝子組み換え技術を使う研究機関が行った90日間の実験データであるといわれます。
遺伝子組み換えの食品を長く使うことが健康や自然に良いのか、本当の意味でわからないといえるでしょう。
そして最後に、オーガニックの農作物は、 一部の研究によれば、一般的な農産物よりも栄養価が高い場合があるとされています。
特に抗酸化物質やビタミンの含有量が多いというデータがあるそうなので、オーガニックの食品を食べることで、より健康への影響が高まるといえるのではないでしょうか。
<環境への持続可能な影響>
オーガニックとは化学肥料や合成農薬に頼らずに、水、土、太陽、生物など自然が持つ本来の力を活かしています。
そのため有機的な方法で土壌や水質を肥沃に保つことができ、汚染リスクを減らしてくれるというメリットがあります。
その結果、農地周辺の生態系を保ってくれるともいいます。
虫や動物など、生態系を保つにはたくさんの生物の多様性が必要といわれます。
農薬の使用が制限されることで、野生動物や生態系の多様性を保護することが期待されています。
【オーガニック製品の課題】
逆に、オーガニック製品にはいくつかの現状でのデメリット・課題もあるため、ご紹介させていただきます。
<金額>
オーガニックの食材や製品は高価というイメージはありませんか?
そのイメージの通り、オーガニックの食材や製品は安価で大量に使いやすい合成化学物質の代わりに有機的な手法を使用するため、生産コストが増加することがあります。
加えて農薬などを使わないとなると、どうしても収量が一般的な量よりも低くなってしまいがちです。
その生産の関係から、価格の上昇は避けられません。
<流通量の少なさ>
先程の金額の話ともつながりますが、農薬や化学肥料などを使わない場合、収量が減ってしまいます。
また、オーガニックにかかわる認証は、厳格な基準を満たさなければなりません。
だからこそ「オーガニック」を保つ基準になりますが、認証を取得するプロセスが煩雑なことと、費用がかかるため、市場に出回る数が少なくなってしまいます。
安全性や費用の面を見ても、今はまだオーガニックの食材や製品は希少となってしまいます。
【オーガニックにかかわる認証】
オーガニックの食材や製品には特定の基準を満たす必要があります。
今回は、日本でオーガニック農産物を記載するにあたって代表的な有機JAS認証と、オーガニックコスメの世界基準ともなっているCOSMOS認証に関してみていきましょう。
<有機JAS認証>
※引用元: https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/yuuki.html
日本国内での有機物・オーガニック農産物に関して、国の定める有機JAS規格に適合した方法で生産されている農産物にのみ貼る事ができる認証マークです。
名前は見たことはなくても、画像のマークはご存知の方も多いのではないでしょうか。
有機食品のJASに適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。この「有機JASマーク」がない農産物、畜産物及び加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
※引用元:農林水産省HP「有機食品の検査認証制度」
2000年に施行された改正JAS法で有機農産物やその加工食品に関して、さらに2005年には有機畜産物と有機飼料に関する有機JAS規格が加えられて制定された規格です。
有機JAS認証を取得するには細かい規定があり、「ほ場」と呼ばれる農業生産を行う場所や種苗、更にはそれを証明する方法についても基準が定められています。
例として、「ほ場」の規定について挙げると、下記の基準があります。
・栽培を開始する2年以上前からほ場に禁止された農薬・化学肥料を使用していないこと
・栽培中も禁止された農薬・化学肥料を使用していないこと
・ほ場や施設・用具に農薬や化学肥料などの使用禁止資材の飛散・混入がないこと
例えば、今現在の農業生産から農薬・化学肥料を一切使っていなくとも認証がされないほど徹底されています。
「オーガニック」と呼ばれる農産物の基準の高さと安全性が伺えますね。
ちなみにhibinoではブラウンシュガー1STの炭酸飲料、オーガニックジンジャーエールとレモネード(店頭のみで発売)に有機JASマークが入っています。
<COSMOS認証>
※引用元:エコサートホームページ
エコサート社が認証しているオーガニックもしくは天然製品の化粧品の認証です
もともとはオーガニックコスメ市場が拡大した時期に、様々な認証規定が増えたことで、安全や正しい基準が不明瞭だったところから始まりました。
そこから、当時ヨーロッパで主流であった5つのオーガニック認証団体が基準を取りまとめた、国際基準となる認証がCOSMOS認証です。
COSMOS認証には細かい規定がありますが、特に下記のことを保証しています。
COSMOS認証は以下を保証します
・環境にやさしい生産と処理プロセスも人間の健康を尊重
・グリーン化学の概念の開発
・天然資源の責任ある使用
・生物多様性の尊重
・石油化学成分の不在(認可された防腐剤を除く): パラベン、フェノキシエタノール、香水および合成着色料
・GMOがないこと
・リサイクル可能な包装
※引用元:エコサート・ジャパン社
また、COSMOS認証の中でも、オーガニックとナチュラルの2種類に分けられており、より基準が厳しいのはオーガニックとのことです。
コスモス認証基準は2種類に分類されています。
①COSMOS ORGANIC(コスモス オーガニック)
・内容成分の95%から100%が自然由来の成分であること
・植物原料(オイル・抽出物・バターなど)の95%~100%が有機農法、遺伝子組み換えしていない農法によって作られた原料でなければならない
・完成品の最低20%は有機農法によって作られた原料であること(洗い流す製品シャンプーやリンス、コンディショナーは10%でよいと例外があります)
・ヨーロッパの基準で厳格に定められてる原料以外の成分は使用できない。そして植物原料以外の成分の使用は内容量の5%以下であること
・製品に使われるすべての成分、原料は環境に悪影響を与えない生分解性のものでなければならない。
②COSMOS NATURAL(コスモス ナチュラル)
・使用されている全ての原料は精査され自然由来の原料でなければならない
・オーガニック原料の最小必要含有量はない
・ヨーロッパの基準で厳格に定められてる原料以外の成分は使用できない。そして植物原料以外の成分の使用は内容量の5%以下であること
・製品に使われるすべての成分、原料は環境に悪影響を与えない生分解性のものでなければならない。
※引用元:amasia オーガニックストア「オーガニック世界統一基準、COSMOS(コスモス)認証とは?」
COSMOS認証は日本ではまだ見かけることは少ないですが、オーガニックコスメを選ぶ場合に覚えておいて損はない認証です。
hibinoのアイテムでも、Beのスキンケア・ヘアケアライン、ガッスールジャパンのアルガンオイルなどにもCOSMOS認証を受けています。
【hibinoにとってのオーガニック】
hibinoのコンセプトは「日々の暮らしを幸せにするセレクトショップ」です。
・からだにやさしいもの
・環境にやさしいもの
・永く使い続けられるもの
の3つのテーマを掲げており、その1つである「からだにやさしいもの」の中で、ご覧いただけるお客様にどのようなことでお役に立てるかを考えました。
hibinoでは、からだにやさしいことはもちろん、スタッフが実際に使ってみて良いと思うものだけを厳選しております。
無添加や自然由来であること、栄養価や成分が適正であることなど、様々な「からだにやさしいもの」があると思いますが、その中のアプローチの一つとしてオーガニックのアイテムを扱っています。
hibinoの由来は、コンセプトの通り「日々の」生活を幸せにしていただけるお手伝いをしたいというところからきています。
そのため、ご自身の大事な人や、まずは大事なご自身を大切に扱うためのアイテムの中に、hibinoのアイテムが寄り添うことができれば嬉しく思います。
【オーガニックアイテムを、ぜひ上手に取り入れてください】
環境にもからだにもやさしいアイテムの証明のひとつが「オーガニック」です。
まだまだ世に出回っているものは多くはなく、身近といえるものではないかもしれませんが、知ることでより取り入れやすくなるのではないでしょうか。
ぜひうまくオーガニックのアイテムを取り入れていただき、ご自身や大事な方をケアする一助になればと思います。